最近、下北半島にジオパークがどうのこうの、という話を耳にするのですが…。
そういえば、ジオパークの申請をしたところ、「住民の機運が醸成できていない」というような、そんな感じの理由で不合格となったんでしたっけ? たしかそんな感じだったはずです。(ソースが以前の新聞記事なので何とも言えないですが…)
先日、たまたま別のブログのほうで、ジオパークの話題になって、「かせきはかせ」(けっこうすごいところ)の方から、いろいろとご指摘いただいたんですよね。
どうしてそんな方と知り合いなのかは、まあ、この際置いておきましょう。(いつもたいへんお世話になっています)
で。別のブログにコメントをいただいたので、全文を転載させていただきます。
「下北半島をジオパークに」という構想自体は,地質的にも地理的にも文化的にも面白いと思うんですけれど,逆に言うと,膨大な予算をかけてジオパーク化してペイするとも思えないので,積極的になれない人たちの気分がわかります.ジオパークって,認定されても定期審査が厳しいので維持費も膨大ですし.
ぶっちゃけて言えば,ジオパーク化したところで観光的にはまったくメリットないですし,観光の目玉にしようとしてやり始めたところは,ほとんどのところで失敗してますね.あと,政治家が無駄に首を突っ込んでいるところは,ほとんど良くない方向に転がっています.
貴重なご意見をいただきました。
この、なるほど感…。さすがでございます。ていうか、そうですよね…。下北半島の地質学とか地理学とか(文化もですか)を専門にしている人が音頭を取ってこその、ジオパークですものね。たしかに、観光の目玉では無いですね…。
現状を鑑みると、どう見ても、「良くない方向」へ転がって行っている予感を禁じ得ません。大丈夫なんですかね?
そもそも…これは私が不勉強なだけかもしれませんが、ジオパークには地質的に地理的に文化的に面白いものを認定してもらえるのであって、そこの「住民の機運の醸成」とか、そういう概念は入り込む余地がないのではないか? と思うのですが。下北半島としても、最初に蹴られた時に「そんなジオパークなんか願い下げだ!」と言ってやればよかったのに、無駄に費用を掛け続けている気もします。
それと、「定期審査が厳しいので維持費も膨大」とか、そういう説明が住民に対して為されたことがあったのかな? と思います。私としては、初耳です。むしろ、住民機運の醸成のため、隠している感じも否めませんしね…。
言い換えると、「この程度の金じゃ足りん! もっと金を出せ!」と言っているよくわからない組織に「はい、もっとお金持ってきます!」と言っているようなもの。費やした金額以上の見返りがあればいいのですが、どうやらなさそうですね…。
ジオパークになってもならなくても、下北半島の自然は変わらずにいいものです。
というわけで、今後、この記事に対する別の立場からのご意見が無ければ、そのまま私は「下北半島をジオパークに」という運動に積極的に反対していこう、と思うのですが、いかがでしょう。別の視点からのご意見をお待ちしています。
(2015/5/9 一部修正)