ヨシミ22歳のむつ市・下北半島近辺で待ってる

むつ市在住のヨシミ22歳は、以前、ネット界隈でそれなりに人気があったらしいですよ? 言い換えると、今は、人気が無いのです!

コンパクトシティ

 東奥日報等の地方新聞のwebサイトを見ていると、やはり、当たり前なのですが、対人口比で記事が出来上がってくるような感じもあり、下北地方の記事がとても少なく感じられることが多々あります。しかしながら、東奥日報の場合しかわかりませんが、紙面をめくってみると、下北地方の記事がゼロ、という日は無いのではないかな、という気もします。

 そんな中で、先日、ごく小さく地域欄に載っていたのですけれども、むつ市での「コンパクトシティ」の講演会について。むつ市もいよいよ「コンパクトシティ」に舵を切る、ということになりそうですね。
 私の知っているあやふやな知識で言いますと、コンパクトシティの先進地は「富山市」「青森市」だった記憶があります。もう15年ほど前からの取り組みがあるはずです。
 富山市LRT(今風の路面電車)を上手く利用して、街をコンパクトにすることを目標とし、青森市は中心市街地の活性化によりコンパクト化を図ろうとした、という話を聞いています。
 やはり、同じ県内の都市であるがゆえ、青森市については若干の色々な噂を聞いたことがあるのですが。青森市の場合、青森駅前と環状バイパス近辺(浜田地区)の、いわゆる「南北戦争」とまで言われる対立構造を引き起こしてしまい、コンパクトシティを強力に推し進めてきた市長も選挙で落選し、そのまま塩漬けになっているようなイメージがあります。最近聞きませんものね。
 しかし、上手く行っていれば「松木屋デパート」も健在だったのでしょう(青森駅前-新町地区循環バス、の実証実験はやったはず)。それに、パサージュ広場のある街区の大規模再開発も行われたはずです。少なくとも、今のように青森駅前がスカスカになり、アウガの経営をどうするか、などという事は無かったのでしょうね。もちろん、これにはいわゆるリーマンショックの影響で外資系のファンドが手を引いた、という理由も絡んできますけれども。
 では、青森市ではどうしてコンパクトシティにしなければいけないか、ということなのですが。この時期になるととてもよくわかるはずなのですが、大きな理由のひとつは「除雪」ですね。除雪をするエリアが狭いと、すなわち除雪費が減額できます。どこの自治体も財政難ですから、毎年どうしても発生する除雪費の減額は急務です。それに加えて、各種インフラの維持にかかる費用も減額可能、など、様々な理由があるようです。
 あまり詳しくはないのですが、都市計画上の用途地域等で制限を掛けていけばいいのかな、という気はしますが、当然のように、そこに住んでいる人の合意を形成していかないといけないということになりますね。青森市の場合、利害があまりにも正面から対立しすぎていたのでしょうか。青森市に住んだことがないのでわかりませんが…。
 そんなコンパクトシティを、むつ市も目指す、ということだそうなので。さすがに15年前とは時代も変わりました。人口減少の傾向が顕著に出てきて、このままではまずい、という感想が住民にも浸透している頃でしょう。
 当然ながら、むつ市が目標とする「コンパクトシティ」は15年前の各都市の絵姿のそれとは異なっていることでしょう。もう、先進事例ではないのです。今後、どのような政策により実現されていくのか、どの程度の国の後押しがあるのか、利害の衝突はどのようなものか、結局上手く行くのか、ということに注目していきたいと思います。